子午儀
星の南中時刻を観測するようにつくられた望遠鏡です。光軸を、天球上で南北を結ぶ方向に(子午面内で)動かして使用するのでこうよばれます。ある恒星が望遠鏡の視野内の線を通過したとき、その星の赤経と観測点の経度がわかっていれば、そのときの時刻がわかります。本来はこのようにして時刻を知るのに使われていましたが、後には観測地点の経度をはかるために用いられました。観測姿勢をとりやすくするために、光を鏡で反射させて回転軸方向にだすようになっています。小型可搬の子午儀で、ドイツのカール=バンベルク社製。東京大学天文学教室で使用されていました。