ETL-Mark Ⅱ
1955(昭和30)年
内部2進、1語40ビット
電気試験所(現産業技術総合研究所)製。リレーを約22,000個使用した日本初の実用大型リレー式計算機です。リレー(継電器)とは、電磁石に電気が流れると切片がくっつき、別の回路がつながる電磁式のスイッチのことです。明治の初め頃から電信・電話の部品として使われていました。これを利用すると導通状態と開放状態で0と1の信号を表すことがでます。このリレーを用いた計算機の研究は、昭和10年代から日本の国内でも始まりました。電気試験所の駒宮安男や末包良太らは、試作機ETL-MarkⅠを経て、1955(昭和30)年にETL-MarkⅡを完成させました。(提供:電子技術総合研究所)