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理工電子資料館

ETL Mark Ⅱ リレー式大型自動計算機

操作卓

制御テープ作成用60単位同時式穿孔機

60単位同時式印字機

1955(昭和30)年、電気試験所(現産業技術総合研究所)製
内部2進、1語40ビット、データ用の内部記憶容量200語、リレー約22,000個使用

 我が国における計算機開発の初期に制作されたリレー(継電器)式計算機です。工業技術院電気試験所(産業技術総合研究所の前身の一つ)では、論理数学を継電器回路理論へ応用した研究成果の利用として計算機の開発を始め、1952年3月にETL Mark Ⅰを試作しました。これはリレーを用いた計算機ですが、わが国最初のコンピュータとも言われています。ついで同じくリレーを用いた大型の実用機であるETL Mark Ⅱが1955年11月に完成しました。テープ読取機、テープ穿孔機、印字機は高速化の必要上、60単位を一動作で行うよう設計されています。
 日本におけるコンピュータ開発の黎明期に先導的な研究・開発を行っていた工業技術院電気試験所では、1952~1966年頃にかけてETLと称される計算機群(ETL Mark Ⅰ~Mark Ⅵ)を開発しましたが、その中で本体が現存しているのはこのMark ⅡとMark Ⅳ Aのみです。
(提供:産業技術総合研究所)

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