電子式卓上計算機 コンペットCS-10A
1964(昭和39)年
早川電機工業(現シャープ(株))
重量:25 kg
オールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機として、世界でも最初期に発売され、その後の小型化や普及に道を拓いた計算機です。ゲルマニウム・トランジスタ530個とダイオード2,300個を含む約4,000点の部品からなり、重量は25 kgもあります。定価は53万5千円で、当時の大衆的な乗用車とだいたい同じ値段でした。個人で購入するにはきわめて高価でしたが、オールトランジスタ、ダイオード式小型計算機の成功は、業界に大きなインパクトを与え、その後のIC、LSI化による電卓の小型・軽量、大衆化に弾みをつけ、国内の電卓競争に拍車をかけました。