旧端出場水力発電所の電力ケーブル
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1911年頃製
3心鎧装ベルトケーブル
三相3,450 V、1,500 kWの第二水車発電機用
旧別子銅山の端出場水力発電所で使用されていた電力ケーブルで、1912(明治45)年の発電所運開時からある第二水車発電機に接続されていた3心鎧装ベルトケーブルです。導体(銅の線を束ねたもの)をクラフト紙で巻いて絶縁し、その3 本を扇型に配置して、その上からさらにクラフト紙を巻き(ベルト絶縁)、絶縁油を含浸させ鉛管に入れた構造をしています。明治時代の中頃から輸入品が使用され始めましたが、本ケーブルは住友電線製造所製の可能性があります。