強震応答解析用アナログ計算機 SERAC
1961年、東京大学・(株)日立製作所製
地震の多い日本に高層の建造物を建てるため、東京大学の武藤清を委員長とする「近代高層建築の強震に対する反応解析と動的設計法に関する研究」が企画し、日立製作所が設計・製作した大きな地震に対する建造物の応答を解析するための計算機です。
本体、光電管式関数発生装置と記録装置からなり、地震波形をそのまま光学的に読み込み電気信号に変え、真空管の回路によって波形を加工し、ペンレコーダに波形として出力します。実際の霞が関ビル(1968)の設計ではデジタル計算機が使用されましたが、SERACはその計算を実証するために使用されました。