ケルビン式検潮儀
潮位を観測し、標高の測量の基本となる平均海水面の位置を求めるための観測器械で、イギリスの著名な物理学者ケルビン卿(ウィリアム=トムソン)の考案によるものです。
浮きの上下の動きを歯車で1/20に縮小して長巻の記録紙に書きます。わが国では1970(昭和45)年代まで使われていました。その後、記録紙の送りをケルビン式のような振子時計仕掛けから、モーター式に置き換えた器械に代え、今日では記録部分を電気センサーにした検潮儀が使われるようになりました。
潮位の変化を観測する検潮場は海岸の岩場の上に設置し、井戸を掘って海水を管で導き、そこに検潮儀の浮きを下ろします。他に、電波や超音波を使って水面の高さを測るものもあります。