ロータリーエンジンのカットモデル
(ローターとハウジング)
12A型
1970年
東洋工業製
東洋工業の新型カペラなどに搭載されたロータリーエンジンのカットモデルです。ロータリーエンジンは、往復動機構を経ることなく熱エネルギーを回転運動に変換できる原動機です。レシプロエンジンに比べ、理論的には振動や騒音が低くなることから、ドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルが発明した三角形の回転子(ローター)を用いるタイプが自動車用として世界中で開発が行なわれました。しかし気密や摩耗の課題を克服するのが難しく、耐久性のあるエンジンを量産し長期に渡って市場に供給できたのは、資本主義圏では東洋工業(現マツダ)だけでした。