円石藻と有孔虫 あみぐるみの作り方
円石藻はパーツが多いうえに、作業の数が多くなる。
完成には少々時間がかかるかもしれないが、できあがったときの喜びはひとしおである。
<用意するもの>
レース糸#20、針はかぎ針2.0 号、卓球用のピンポン球(直径4 cm)
<編み図>
<作りかた>
- まず鎖編みを10 編み,輪にする.次に鎖編みの和に編み入れる方法で細編みを20 目編む.
- 2 段目は,立ち上がりの鎖編みを3目編み,長編み+鎖+長編み+鎖……と1 周編む.編み終わりには最初の目の頭に針を入れ,きつく引き抜く.
- このままでは円石藻のパーツにならないので,横に伸ばして楕円形にしてアイロンをかける.
- 糊つけスプレーを吹いてアイロンがけ,また糊つけスプレーを吹いてアイロンがけ,3~4 回この作業を繰り返し,パリッと仕上げる.少し楕円形に整形すると実物に近く良い感じになる.
- 次にパーツを組み立てる.微妙に大きさやかたちが違うので,バランスのいいペアを探しながら接着する.この際,ボンドをつけるのは中心だけで,縁はフリーにしておく.この組み合わせを18 組ほどつくる.
- いよいよかたちをつくり上げる.ピンポン球に6. でつくったパーツをボンドで貼りつけていく. 1 段目は6枚.均等になるようにバランスを考えて縦横に並べるのが少し難しいので工夫してみてほしい.ピンポン球をバランスよく被うようにすると見栄えが良い.
- ここで円石藻のトリビアを1つ.実際の円石藻では1段目と2 段目の殻(コッコリス)はお互いに噛み合うことで接合している.あみぐるみでもこれを再現してみよう. 6 .で中心部分だけボンドで接着したのはこのため.1 枚ずつ丁寧に噛み合わせながら貼りつける.
ジグソーパズルのようだがあせらず,ゆっくり作業しよう.全体的なバランスにも注意を払おう.
- すべてのパーツを使ってうまくピンポン球の表面を埋められたら完成! おめでとう!
細い糸で編んで、ストラップにしても可愛い
円石藻エミリアニア・ハクスレイ 実物の顕微鏡写真。
(重なりが分かりやすいように着色しています)
ここでは手のひらに乗るくらいの大きさのものを作成する。所要時間は2~3時間。自分の自由なイメージで、いろんな色の有孔虫をつくってみよう。
<用意するもの>
レース糸#20
<編み図>
<作りかた>
- 編みはじめは,指に糸を2 回巻きつけて輪をつくり,そこに細編みを7 目編む.
- 糸を引いて締める.
- 2 段目からはP335 の編み図のように編み進め,パーツの大きさに合わせて3 段目から減らし目をしたり,4 段目から減らし目をして球に仕上げ,最後に綿をきっちり詰めて閉じる.
一番大きな最後の球だけは口を開けて綿が半分出た状態(細胞質が外にはみ出ているようす)で生きている有孔虫を表現する.
- ここから組み立てに入る.とじ針で縫っていく.有孔虫のかたちを表現するにはバランスが大切.角度や球(チェンバー)の向きで種が違ってくる.
- これらのパーツを基本に,組み方を変えるとほかの有孔虫にアレンジが可能である.有孔虫の写真を見ながら,色々な有孔虫にチャレンジしてみよう!
有孔虫グロビゲリネラ・アエキュラテラリス 実物の顕微鏡写真
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