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アオミソウとまりも

まりもの仲間たちとアオミソウ(ピトフォラ、まるも)

アオミソウ(Pithophora roettleri )は、丸くなった藻体が水槽や野外で見つかることもあり、新聞で報道されることもありました。
しかし、アオミソウはアキネートと呼ばれる濃緑色の休眠細胞を作るという、他のまりもの仲間にはない特徴をもっています。
そのため、従来はマリモ類には入れていませんでした。

アオミソウは学名のPithophora から、「ピトフォラ」とも呼ばれます。
またアキネートが所々にあると縞模様に見えることから「フシマダラ」ともいわれます。
語源が明確ではありませんが、「まるも」と呼ばれることもあります。

最近の遺伝子解析でアオミソウはまりもの仲間と同じグループに入ることが分かりました。
そこで私たちはアオミソウをまりもとして扱っています。

アオミソウの種類はこれまで多くの種類が報告されていますが、遺伝子を見ると違いがないことから1種類ではないかとされています。
各家庭の水槽から送られてきたアオミソウには多様な形態が見られましたが、ここでは一種(Pithophora roettleri )として扱いました。
この点は今後詳細な遺伝子解析をして調べたいと考えています。

日本ではアオミソウの学名としてPithophora oedogonia がよく使われてきたため私たちも一時この学名を使っていましたが、一種類だとするとより古いPithophora roettleri が正しい学名です。

アオミソウ(ピトフォラ・まるも)