カニの仲間


 カニやヤドカリ類、或いはグソクムシ類やヨコエビ類は死んだ魚を好んで食べる。これら甲殻類は第一触角でにおいをかぎつけて集まり、強い口器で獲物をかみ切って食べる。カニやヤドカリ類はさらに「はさみ」という役に立つ道具をもっている。はさみには可動指と不動指からなっているが、獲物の一部を先端だけでつまみとる種類や、ノコギリのような歯でひきちぎる種類、奥歯のような歯で力づくでむしりとる種類、またナイフのような鋭い刃で切りさく種類までいる。はさみは左右交互に使えるし、必要とあれば、食べながらライバルをおいはらう武器にもなる。

 イシガニ(撮影:楚山 勇)

 シマイシガニ(撮影:楚山 勇)

 ノコギリガザミのはさみ(撮影:武田正倫)

 マルソデカラッパのはさみ(撮影:武田正倫)


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このページは、 2000/09/09に制作されました。
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