カニやヤドカリ類、或いはグソクムシ類やヨコエビ類は死んだ魚を好んで食べる。これら甲殻類は第一触角でにおいをかぎつけて集まり、強い口器で獲物をかみ切って食べる。カニやヤドカリ類はさらに「はさみ」という役に立つ道具をもっている。はさみには可動指と不動指からなっているが、獲物の一部を先端だけでつまみとる種類や、ノコギリのような歯でひきちぎる種類、奥歯のような歯で力づくでむしりとる種類、またナイフのような鋭い刃で切りさく種類までいる。はさみは左右交互に使えるし、必要とあれば、食べながらライバルをおいはらう武器にもなる。