干潟にすむカニやゴカイ,浅海にいるツノガイやボラは砂泥を「なめる」ようにして無尽蔵にある有機物を食べている.タイドプ−ルや浅海の岩場ではヒザラガイ,ウニなどが岩の表面にはえている豊富な海藻を岩ごと「かじって」食べている.深海では鋭い嗅覚をそなえたヤドカリ,ツブ貝たちが海底を掃除するかのように動物の死がいを「ひろって」食べている.海底はまさに食物の宝庫なのだ. 写真:シオマネキ 撮影:楚山 勇