岩のすきまやくぼみに身を潜めて捕食者から見つからないようにする単純なかくれんぼからさらに発展して,自分の体を周りの環境に似せて捕食者の目をごまかす海の動物たちも多い.ちぎれた海藻やゴミを身にまといカモフラージュしたり,あるいは海藻そのものに化けたりする.また,毒があるため捕食されにくい動物にそっくり化けてその恩恵を受けるちゃっかりものもいる.
写真:ヨツハモガニのカモフラージュ 磯にすむヨツハモガニやイソクズガニは積極的に岩場から海藻を切り取り、甲や歩脚につける。結果は動きさえしなければとても見つからないほど見事であるが、魚類からどの程度身を守ることができているのか、それは確かめられていない。