標本に関すること


Database for Aquatic-vertebrate Science

アリザリン染色透明標本

使用する薬品:ホルマリン、3%水酸化カリウム水溶液、染色原液、グリセリン、チモール。
染色原液:1%抱水クロラール液60ml、純グリセリン10ml、氷酢酸5ml、アリザリンレッドS50mgを混ぜて作ります。




アリザリンレッドで染色したマアジの腹鰭


アリザリンレッドで染色したタカノハダイの透明標本


アリザリンレッドで染色したマトウダイの透明標本


標本をホルマリンで固定します。



固定した標本を水洗します(1-2日)。大型標本の場合には内臓を取り除きます。

3%水酸化カリウム水溶液に標本を入れて、脊椎骨が透けて見えるようになるまで待ちます。

3%水酸化カリウム水溶液16、染色原液3の割合の混合液に入れます。2日ほどで脊椎骨が赤く染まります。

3%水酸化カリウム水溶液に標本を移し、1日入れておき、余分な染色液を除きます。

3%水酸化カリウム水溶液とグリセリンの混合液に標本を移します。最初は水酸化カリウム8、グリセリン2の比率の溶液に入れ、7:3、6:4、5:5、4:6、3:7、2:8とグリセリンの比率を上げてゆき、最後に純粋のグリセリンに入れ、微量のチモール粉末(防腐剤)を加えます。それぞれの段階に2日ずつ入れます。

完成した標本はスチロールケースなどに保存します。

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