テツギョは鉄魚と書き、体色は黒、橙黄、白、赤、赤白斑と変化に富んでいます。尾びれが長いところから金魚を連想させ、発見当初(大正11年)は金魚の原種かと騒がれました。体長は15cmに達し、動きは機敏です。金魚の一品種であるリュウキンと野生のキンブナと人為交配させると、テツギョと似たものを作り出すことができます。 魚取沼(ゆとりぬま)は周囲を原生林に囲まれた標高600mの宮城県加美郡の山奥にある沼で、テツギョが大量に生息しており、その珍しさから天然記念物に指定されました。昭和41年に沼の富栄養化と個体数の過剰で数千尾が死亡しました。現在は宮城県内水面水産試験場が保全に力をいれています。
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