松浦啓一の発表した新種


Database for Aquatic-vertebrate Science

Arothron caeruleopunctatus Matsuura, 1994

和名:アラレフグ
タイプ標本の産地:西部太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁
論文表題:Arothron caeruleopunctatus, a new puffer from the Indo-western Pacific.
出版誌名:Japanese Journal of Ichthyology, 41(1): 29-33.


モヨウフグ属のフグです。全長60 cmになる大型種です。目の周囲にある環のような模様と深緑色の体に多数の白色点があって網目模様になっているのががアラレフグの特徴です。目の周りと体のこのような模様はモヨウフグ属の他の種には見られません。

インド洋西部のレユニオン島、モルジブ諸島、インド洋東部のスミラン諸島、西部太平洋のインドネシア、パプアニューギニア、マーシャル諸島およびサンゴ海から記録されています。日本の琉球列島にも生息しています。北限の記録は銚子沖ですが、おそらく黒潮に運ばれて琉球列島から来遊したのでしょう。