松浦啓一の研究プロジェクト


Database for Aquatic-vertebrate Science

マンボウ科魚類の分類学的研究

マンボウは体の後半が切り落とされたような奇妙な格好をしています。マンボウ科には3属が含まれていますが、何種類いるかは分かっていません。3種か4種だろうと言われていますが、実体は分かっていません。非常に大きくなる種類が多いため、成魚の標本を多数保有している博物館はありません。このため、多くの標本を調べた研究者はいません。幸いなことに、マンボウとその仲間たちが日本の沿岸に来遊することが多いので、少しずつデータを蓄積しています。時間はかかりますが、じっくりと研究を進め、マンボウ科の分類学的問題を解決したいと思います。

写真の解説
中部日本の太平洋側で採集された巨大マンボウ
1999年8月に茨城県沖で大きなマンボウが捕獲されました。このマンボウは全長325 cm、体重は2トン以上ありました。残念なことに正確な体重はわかりません。こんなに巨大なマンボウの体重をはかることのできる重量計が漁港になかったのです。