キタタキはクマゲラ属に属するキツツキで、北方系のクマゲラに対応する南方種であり、東南アジアの熱帯域の一部及び朝鮮半島の一部に生息している。日本では対馬北部の御岳にのみ生息し、大正12年にキタタキの生息地として天然記念物に指定された。しかし指定以降一度も生存が確認されておらず、絶滅したものと思われる。昭和47年に指定を解除されている。しかし、この森林は自然林として保存状態が良く、ヤイロチョウなど多数の鳥類の繁殖地として学術上価値が高いことから、解除と同時に、御岳鳥類繁殖地として改めて天然記念物に指定された。
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