今月の表紙は、オーストラリアのシドニー北西に位置するブルーマウンテンズ国立公園の山々。周辺には広大な森林が広がり、90種類ともいわれる多くのユーカリが山麓を覆っています。写真を見ると、山々が青く靄もやっている様子が見て取れます。 これはユーカリなどの植物から大量に放出された生物由来揮発性有機化合物(BVOCs)が日差しを受けて青く反射しているためと考えられています。 ブルーマウンテンズの名前もそこから名づけられたといわれます。こうした「青い靄」は「ブルーヘイズ(blue hazes)」とよばれ、世界各地で確認されています。 画像提供:Shutterstock |
【特集】 | 植物気候フィードバック 〜植物と気候の相互作用を探る〜 | 3 |
植物と気候の切っても切れない関係 | 4 | |
BVOCsを用いた植物のコミュニケーション | 6 | |
多成分BVOCsのリアルタイム計測 | 9 | |
野外から明らかにする植物の遺伝子の使い方と使われ方 | 12 | |
地球システムモデリングにおける植物・気候相互作用 | 15 | |
サイエンス・インタビュー 科学のいま、そして未来 | 海産動物のホヤから、脊椎動物の発生や進化の謎を解き明かす! | 18 |
チャレンジ!! 科学冒険隊 | #100 温度計と湿度計を作って大気の状態を観察しよう | 22 |
生き物たちの不思議な関係 第11回 | “ 落ち穂拾い” が見せる共生関係 植物でつながるサルとシカ | 26 |
かはくレポート | 総合研究 ミャンマーの自然史解明に向けた取り組み〈フィールド調査編〉 | 30 |
次号予告/定期購読のお知らせ/編集後記 | 34 |