国立科学博物館 高知県立牧野植物園
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展示概要
牧野富太郎と記載学

『大日本植物志』
第1巻第4集第16図版
「ホテイラン」

生物の種類ごとに、その特徴を学術的に記述し、記録することを「記載」といいます。まだ日本の植物があまり解明されていなかった時代、牧野は全国に赴き、未知の植物に学名をつけ、記載しました。本展では記載の資料となるおびただしい数の標本や文献、また精緻な植物図をもとに牧野の業績を紐解きます。また牧野が創刊し、現在も刊行されている学術雑誌や、牧野が発表した植物についてその後行われた最新の研究結果を紹介します。
牧野富太郎と教育普及活動

東京植物同好会の例会の様子
(昭和12年 平塚海岸)

牧野のもう一つの業績は全国各地で行った植物に関する教育普及活動です。各地で興った植物同好会などの講演会や観察会に足を運び、地方の研究家や趣味家に直接、または手紙などで指導を行いました。これらの交流による植物の情報は、後の研究や著作に大きな影響を及ぼし、集大成となる牧野日本植物図鑑へとつながります。植物同好会の記録や貴重な映像資料でその足跡をたどり、現代全国に生きる牧野の影響について紹介します。
昭和天皇との交流

ハマエンドウ(マメ科)

牧野の植物の普及活動は皇室にも及びました。昭和天皇の標本を最初に鑑定したのは牧野で、昭和記念筑波研究資料館(茨城県つくば市)には、大正〜昭和初期に牧野が鑑定した標本が現在も収められています(右写真)。1948(昭和23)年、牧野は昭和天皇に植物学のご進講を行いました。牧野が鑑定した昭和天皇の標本は、初公開です。昭和天皇との交流を貴重な資料で紹介します。
日本の科学者技術者展シリーズ 第10回 企画展 植物学者牧野富太郎足跡と今 2012年牧野富太郎生誕150年
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