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世界遺産ナスカ展 国立科学博物館
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第1部 ナスカ−砂漠からのメッセージ  
5・・・ナスカ人−ミイラの謎を解く  
 
 
 ペルー南部海岸の砂漠地帯は極端に乾燥した気候で、人間の遺体や副葬品は自然の力で一千年にわたって保存されてきました。今回、リマ国立考古学人類学歴史学博物館で、1925年から30年にわたり、ペルー人考古学者フーリオ・C・テーヨによって発掘された400体余のパラカスのミイラのうち、保管されていた298体の中から、特に保存状態の良いこどものファルド(ミイラを包むもの)を開梱しました。本展では、このミイラと、既に開梱され、保存状態の良い成人のミイラ1体を紹介し、DNA、レントゲンなどの調査結果による、ミイラ最新研究を紹介します。 ナスカ後期の子供のミイラ
ペルー文化庁・ペルー国立
考古学人類学歴史学博物館
撮影 義井豊

大きな頭蓋開口術跡のある
パラカスの頭蓋骨

ペルー文化庁・ペルー国立考古学 人類学歴史学博物館
撮影 義井豊
 またここでは、「頭部外科手術跡のある頭蓋」と「頭蓋変形」をあわせて紹介します。外科手術は、戦傷により高まった脳圧を下げるためか病気治療のためと考えられています。頭蓋の変形は、地位を示すためか民族的帰属の印、もしくはファッションのためと説は様々ですが、幼少時に頭にパッドを当てた板を縛ることで頭蓋骨を変形させたと考えられています。
 
 
 
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