「大恐竜展」ゴビ砂漠の驚異

みどころ

『あなたがまだ出逢ったことのない実物化石、続々登場!』モンゴル・ゴビ砂漠は、1922年から1930年にかけてアメリカのアンドリュース調査隊が数々の発掘をしたことで、世界有数の恐竜化石産地として知られるになりました。本展ではゴビ砂漠を東から西へ発掘地をめぐり、白亜紀前期から後期へと順を追って、恐竜の化石標本を紹介します。発掘隊の一員になったつもりで、恐竜との出会いの旅に出かけましょう。
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1.プロローグ:恐竜発掘地としてのゴビ

アンドリュース調査隊の遠征による恐竜化石発見以来、保存状態の良い化石が多数見つかることで知れ渡ることになったゴビ砂漠。プロローグでは、アンドリュース調査隊に関する資料や、ゴビ砂漠で見つかった、特に状態の良い化石などを展示し、今日でも研究者を魅了するその魅力を紹介します。

2.恐竜のいた時代

恐竜が生息していた時代を、年代別に一覧で紹介します。

3.プシッタコサウルスたちの時代(白亜紀前期 約1億1000万年前)

草原地帯に白亜紀前期の地層が露出している、ゴビの北東部の茶色い丘という意味の発掘地「フレンドゥフ」。ここで見つかった、原始的な角竜のなかまプシッタコサウルスや、オルニトミモサウルス類(ダチョウ型恐竜)の中で最も原始的なハルピミムスの全身骨格などを展示します。

プシッタコサウルスの骨格&復元図

4.ガルディミムスたちの時代 (白亜紀後期 約9000万年前)

白亜紀後期に入ると、ガルディミムスなど歯を失い植物食に適応したオルニソミムス類が多様化しました。また、鳥脚類のなかでも、より効率的な植物食への適応を見せるハドロサウルス類が出てきました。ゴビ東部の「バイシンツァフ」(「家の形の崖」という意味のモンゴル語)で発見された同時代の化石を紹介します。

ガルディミムス骨格&復元図

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5.ヴェロキラプトルとケスたちの時代(白亜紀後期 約8000万年前)

ゴビ中央部の「豊かな台地」という意味の「ツグリキンシレ」に広がる地層からは、小型の角竜のプロトケラトプスや、ヴェロキラプトルの化石が多く見つかっています。今回展示するヴェロキラプトルの化石の胃の中には、最後に食べたエサの骨まで化石になって残っていました。

ヴェロキラプトル骨格&復元図

6.タルボサウスとロフたちの時代(白亜紀後期 約7000万年前)

タルボサウルスや、植物食恐竜のサウロロフス、オピストコエリカウディアなど、大型恐竜が登場する時代です。ゴビ砂漠の西に位置する「待ち伏せの崖」という意味の名で呼ばれる「ブギンツァフ」で発掘された大型恐竜の全身骨格が並びます。その大きさと迫力に触れてください。

ヴェロキラプトル骨格&復元図

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7.大量絶滅の時代

カメ、ワニなどの爬虫類、哺乳類、鳥類など、大量絶滅を免れたものたちを紹介しながら、白亜紀末の大量絶滅を解説します。

8.恐竜研究室

恐竜のたまごのほか、プロトケラトプスの赤ちゃんとおとな、タルボサウルスの子どもとおとなの化石を一緒に展示し、成長による形態変化を解き明かします。

タルボサウルスの大人と子どもの頭骨