みどころ

「海のハンター展」は、サメやマグロ、シャチ、海鳥など、海の大型捕食者たちの多様な姿や生態を知ることができる展覧会です。「捕食」に焦点を当て、約160点の貴重な標本や、 捕食シーンを捉えた迫力ある映像で生物の命をつなぐ営みに迫ります。

本展では特に、海のハンターたちの顎や歯に注目し、形を比べながら観察することができます。子どもたちにとっては、夏休みの自由研究の絶好のテーマとなるのではないでしょうか。

海の覇者、ホホジロザメに迫る

最大のみどころは、日本初公開となる全長3.2メートルのオスの「ホホジロザメ」の成魚の全身液浸標本。沖縄美ら島財団の特別協力を得て、研究のために製作した貴重な標本を展示します。液浸標本だからこそ、ホホジロザメに間近まで迫り、じっくりと特徴的な三角形の歯などを観察できます。

ホホジロザメの鋭い歯

大海原の多様なハンターが勢ぞろい

「深海」「極域」「外洋」「浅海」の4つのエリアに分け、海に生きるハンターを紹介します。シャチやイッカクの全身骨格、ミナミゾウアザラシ、バショウカジキの剥製など、大型生物の迫力を実感できます。また、代表的なサメ類を集めたコーナーでは、ラブカ、ミツクリザメ、ダルマザメ、アオザメ、シロワニ、シロシュモクザメなど、深海から浅い海にいたる様々な海域にすむ多様なサメの標本が一堂に会します。

また、クロマグロなど水産資源の未来についても触れ、人と海との共存についても探ります。

ラブカ

太古の海に繁栄したハンター

およそ1千万年前に繁栄し、全長10mを超えたと考えられているサメ「カルカロドン・メガロドン」。本展では、この復元模型を世界最大級となる全長12.5mで新規に製作。さらに、古生代の魚類や、中生代の魚竜、首長竜、翼竜などの化石標本も展示し、太古の海で繰り広げられた「食う-食われる」の世界からも海のハンターの姿に迫ります。

タラソメドンの頭骨