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藻類は、時に大量に発生し様々な問題を引き起こします。このような藻類による問題現象を有害有毒藻類ブルーム(HABs: Harmful Algal Blooms)と呼びます。ブルーム (Bloom)とは「開花」という意味で、プランクトン藻類が大量に発生し、花が咲いたように赤や藍色に色づいた状態を比喩しています。また、このような水の着色現象は「水の華」(water bloom)とも呼ばれます。
Harmful Algal Bloomsを直訳すると有害藻類増殖になるでしょうか。日本では、その場で問題を起こす場合(有害)と、食品を通して問題を起こす場合(有毒)を分けて考えることが多いため、有害有毒藻類としています。
「有害有毒藻類ブルーム」も「水の華」も、英語表現を翻訳したもので、分かりにくいため、一般的にニュースなどで使われることは少なく、研究者もハブ(HABs)などと呼ぶことが多いです。日本ではむしろ、その色に注目し、「赤潮」「アオコ(青粉)」「青水」などと個別に呼んでいます。
「有害有毒藻類ブルーム」も「水の華」も、基本的にはプランクトン性の微細藻類を対象とした用語です。しかし、付着(ベントス)性の藻類にも問題を引き起こす場合があります。このホームページでは、微細藻類の引き起こす問題現象を幅広く紹介するため、このような付着性藻類の問題現象も対象に含めました。