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2倍体有性生殖型のA1型とA2型は北と南にわかれ、異所的分布を示します。A1型は裸地の海蝕崖、A2型は海岸林床、時に林縁に生育しています。八丈島の集団(A1' 型)は海岸から離れた林縁にも生育しています。 分布図1~3の記号 ●:染色体数と生殖型の両方調べたもの |
3倍体無配生殖型のB型は小笠原諸島を除いた青森県以南に最も広い分布を示し、中国南部、台湾の沿岸部にも分布しています。海蝕崖から海岸林床まで見られますが林縁部が生育の中心です。 |
4倍体有性生殖型のC型はソハヤキ分布に近いパターンを示し、中国南部、台湾にも分布しています。海岸付近から低山地の陰湿地に多く見られます。 |
中部日本ではA1、B、C型が同所的であることが多く、それぞれ生態的に海蝕崖の裸地から入り江の林縁、丘陵地~低山地の谷の林床にすみわけが見られます。図は伊豆半島下田市の海岸で調べた例です。 |