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環境と土壌の関わりを考えたときに一番密接に関係しているのは、森林です。森林は、土壌を作る基本です。外部から何らかの影響をうけ、森林が壊されると、土壌まで壊され、もとのような森林には回復できません。
森林と土壌は、お互いに影響しあいながら成立しています。世界でおきている環境問題のいくつかをみてみましょう。 砂漠化
森林を切ったりして自然を壊すと、雨が少ない地方は砂漠化が進みます。砂漠化が進むと土壌が保水機能などを保てなくなります。 風によって砂丘が動き出し木が埋まった中国のタクラマカン砂漠 酸性雨
酸性雨が降ると森林が衰退し、ひいては土壌も劣化し、豊かな森林を支えられなくなります。一方では、酸の影響で土壌中の有害物質が溶け出し、周りの環境に悪影響を及ぼします。
熱帯林
熱帯では、いろいろな原因で森林がなくなります。熱帯の土壌はやせているために土壌が壊れ、それにより養分が流失します。そのため森林の再生が難しく、元との同じ森林にはもどりにくくなります。 (参照:フィリピンやブラジルの赤いやせた土壌)
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微小藻の世界 展示リスト-展示室
| 土壌の世界 展示リスト-展示室
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