あのティラノサウルス・レックスに勝るとも劣らな
い、全長約13メートルの世界最大級の肉食恐竜。
自分よりはるかに大きな40メートル級の巨大竜脚
類、アルゼンチノサウルスを勇敢に襲ったと言
われています。
同じ場所から7個体以上もの骨が発掘されたこと
で、「巨大な肉食恐竜は単体で行動する」という
定説を覆す物証になっています。
今回は“親子”の復元骨格がやってきます。 |
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大型恐竜としてはブラジルで初めて復元され、
組み立てられた恐竜。
化石は1995年に地質調査をしていた学生によって
発見され、以来4年間もの歳月をかけて発掘、
復元作業が行われました。
ようやく論文が発表され、この名前がついたのは
2006年のこと。ブラジル国立博物館で公開され、
大きな話題を呼んだ13メートルの全身骨格が
いよいよ日本にやってきます。
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鎌のような巨大な爪と独特な長い手を持っており、ハンターとしての優秀な資質があちこちに散見されます。
とくに重要な特徴は第1指(親指)の爪の骨。 下端が非常に鋭く、獲物をとらえる能力が高かったことを証明しています。さらに、第2指の骨は上面の幅が他の指よりせまく、先端の爪の骨を伸ばす動きも強かったはず。これも獲物をつかまえるのに役立つ身体的特徴です。
同じ産地から別の個体標本が見つかっていることから、集団で狩りをしていた様子がうかがえます。
全長7メートル。
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ティタノサウルス類のふ化前の赤ちゃんの骨と
一緒に発見された卵の化石です。
皮膚化石の表面は、互いに重なることのない敷石
のようなウロコによってデコボコしています。
これまでにわずかながら見つかっているティタノサ
ウルス類以外の竜脚類の成体の皮膚痕と大きな
違いはありません。
さらに、羽毛の存在を示す証拠がまったくありません。この皮膚は現生のコモドオオトガゲやカメレオ
ンのようなトカゲ類と大差ないことがわかります。
このように良質な状態で皮膚痕が残っているのは
世界でも稀な例です。 |
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