みなさんは「水金地火木土天海」ということばをきいたことがあるでしょうか? 太陽系の惑星は、内側からこの順番で太陽のまわりをまわっています。水星と金星は地球よりも内側をまわっており、内惑星とよばれます。また、火星木星土星など地球よりも外側をまわっている惑星は外惑星といいます。
内惑星は、地球よりも太陽に近いところをまわっているので、地球から観測すると下の図のように太陽からある角度以上離れて見えることはありません。この角度は、水星だと最大28°、金星だと約47°になります。ですから、水星や金星はけっして真夜中に見えることはなく、太陽よりも東側にあるときは夕方の西の空、西側にあるときは明け方の東の空に見えるわけです。
金星は「よいの明星」「明けの明星」の名前で親しまれているように、たいへん明るく目立ちますから、簡単に見つけることができるでしょう。極大光度は-4.7等で、これは一等星の200倍近くの明るさにあたります。水星は太陽に非常に近いので、日没直後あるいは日の出直前の短い時間しか見ることができません。最大離角の頃をみはからって、地平線近くを注意深く探してみましょう。
水星・金星が太陽から離れないわけ
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