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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。
アユモドキドジョウ科Parabotia curta (Temminck and Schlegel)動物界-脊索動物門-条鰭綱-コイ目 |
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写真:細谷 和海 |
アユモドキは全長が15cm前後のドジョウ科魚類である。日本固有種(諸説有り)であり、種指定の天然記念物、国内希少野生動植物指定種である。本種は琵琶湖淀川水系と岡山県および広島県の一部河川にのみ、不連続に分布していたが、現在ではさらに限られ、京都府の一箇所と岡山県の二箇所のみに生息するとされている。本種の産卵は、河川の増水や水田の灌漑での水位の上昇によって一時的に出現する「一時的水域」で行われる。このような産卵生態や河川改修、土地造成などにより生息数が激減し、1977年の時点で国の天然記念物に指定されている。近年、京都府の貴重な生息域において、京都府と亀岡市から大規模な開発計画が発表されており、その計画に対して全国の学術団体や自然保護自然保護団体、環境大臣などが生物多様性保全の観点から強い懸念を示している。(動物研究部・中江 雅典) |
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分布 | 日本固有種(琵琶湖水系および岡山県) | |||
絶滅危惧(環境省) | 絶滅危惧IA類(CR) | 絶滅危惧(IUCN) | 情報不足 |