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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。
イボタガイボタガ科Brahmaea japonica Butler動物界-節足動物門-昆虫綱-チョウ目 |
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写真:阪本 優介 |
繊細な波形模様と特徴的な目玉模様が見た者の心を捕らえるようなこの蛾は、日本の春の訪れを告げる蛾の代表格である。全国の平地から山地にかけて生息する蛾で、関東付近の平地では4月ごろ、山地や寒冷地では5月ごろに出現する。夜間活動し、灯火に飛来する。幼虫はその名の通りイボタノキをはじめとするモクセイ科の植物を食べる。若い幼虫はからだの前後に長い角状の突起を7本もち、これまた特徴的である。以前は、台湾からインドにかけて分布する近縁種 Brahmaea wallichii の亜種とされていたが、その後の研究で日本産は独立種とされた。イボタガ科は旧北区・東洋区からエチオピア区まで約20種が知られ、最近の研究では同じく20種ほどからなるトゲアシオビガ科を本科に含めることもある。(動物研究部・神保 宇嗣) |
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分布 | 日本固有種(北海道・本州・四国・九州・屋久島) | |||
絶滅危惧(環境省) | ― | 絶滅危惧(IUCN) | ― |