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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。
カミクラゲキタカミクラゲ科Spirocodon saltator (Tilesius)動物界-刺胞動物門-ヒドロ虫綱-ハナクラゲ目 |
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写真:倉石 立(慶応大学) |
本州北部から九州にかけての静かな湾などで春季に出現する日本固有種のクラゲである。また、このクラゲは、日本で最初に新種として発表されたヒドロ虫類でもある。ヒドロ虫類のなかでは大型のクラゲの一つであり、傘の高さは10㎝にもなる。傘からたくさんの触手が伸びていて、それがまるで髪の毛のように思われるから、カミクラゲという和名がつけられた。触手の付根には光を感じる眼点がたくさんあり、暗→明など光の変化に反応して跳ね踊るように泳ぐことが知られている。学名は、この動きをもとに、ラテン語で踊ることを意味するsaltatに由来している。ヒドロ虫類にはプランクトン生活するクラゲの時代と固着生活するポリプの時代があるが、カミクラゲについては春に出現するクラゲしか知られていない。ポリプがどこでどのように生活しているのかは、まだ謎である。(動物研究部・並河 洋) |
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分布 | 日本固有種(青森から九州にかけての沿岸) | |||
絶滅危惧(環境省) | ― | 絶滅危惧(IUCN) | ― |