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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。
シラネアオイキンポウゲ科Glaucidium palmatum Siebold et Zucc.植物界-維管束植物門-モクレン綱-キンポウゲ目 |
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本州の富山県付近から北海道のニセコあたりまでの、主として冬に多くの雪が降る日本海側の山に、雪が溶ける頃に登山すると、雪田の端のようなところにピンクから紫色の直径5~7センチぐらいの、まるで園芸植物と見間違うような美しい花が咲いているのをよく見かける。これがシラネアオイだ。目立つ大きな4枚の花びら状のものはがく片で、葉は心臓型で最大30センチにもなる。この名前は奥日光にある白根山に多く生育しており、花がアオイ科のタチアオイに似ていることに由来するが、実際にはアオイ科とは縁もゆかりもない。この植物がいったいどんな植物と類縁があるのかはまったくわからなかった。これについては、これまでに種々様々な見解が示され、1属1種からなる独立したシラネアオイ科とすることも多かった。しかし、近年の分子系統学的な研究からは、キンポウゲ科に含まれるとされている。(植物研究部・岩科 司) |
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分布 | 日本固有種(北海道・本州[東北地方~北陸地方、主に日本海側]) | |||
絶滅危惧(環境省) | ― | 絶滅危惧(IUCN) | ― |