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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。
シンジュタケスクレロガステル科Boninogaster phalloides Kobayasi菌界-担子菌門-ハラタケ綱-ヒメツチグリ目 |
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1937年に小笠原諸島父島の旭山からの標本を基に新属新種として発表されたきのこ。直径1センチ足らずの白色で球形のきのこで、いわゆるトリュフ型であるが、地下に生えるのではなく、地上の植物基質に生える。表面が白くてつるっとしていることから真珠、との名前が付けられたのであろう。世界中で知られるトリュフ型きのこの多くが外生菌根性であるのに対し、本種は間違いなく腐生性である。小笠原諸島には外生菌根性の樹木が自然分布しないことからもそれは示唆される。新種発表以来、まともな再確認の例は皆無であったが、2009年からの継続調査により、タイプ産地以外にも父島、母島、兄島など、小笠原諸島の広い範囲に分布することが確かめられた。しかも、タコノキの幹や実に加え、リュウキュウマツの落葉など、外来種由来の植物基質にも幅広く発生することもわかり、これまで認識されていたほど絶滅の恐れは高くなさそうである。(植物研究部・保坂 健太郎) |
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分布 | 小笠原諸島 | |||
絶滅危惧(環境省) | 絶滅危惧I類(CR+EN) | 絶滅危惧(IUCN) | ― |