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代表的な日本固有種、国内の多様性ホットスポットに生息する種、日本を分布の中心とする種など、「多様性ホットスポット日本」の重要な構成要素と考えられる生物を、プロジェクトに参加している様々な分類群が専門の研究者たちが紹介します。
ナンジャモンジャゴケナンジャモンジャゴケ科Takakia lepidozioides S.Hatt. et Inoue植物界-コケ植物門-セン綱-ナンジャモンジャゴケ目 |
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ナンジャモンジャゴケは日本の北アルプスで発見され、近縁なものが不明な新種として発表され、同時に新属、新科、新目が提唱された。植物体は小型で、茎は直立し、長さ約1cm。密な群落を作るが、各個体の間には隙間がある。茎の中部から葉をつけるシュートを横方向に、茎の下部から葉をつけないシュートを下方に出して成長する。葉は棒状で、長さ1-1。5 mm、ラセン状、不規則に茎につき、茎から外れやすい。雌雄異株で、雌株のみ知られており、雄株と胞子体は知られていない。造卵器は茎の上部に散生し、苞葉などの保護器官は無い。冬季に雪の多い日本海側気候と中央高地式気候の地域に生育する。最近の分子系統解析では蘚類の基部にくることが明らかになり、コケ植物の系統や進化を考える上で重要な分類群である。(植物研究部・樋口 正信) |
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分布 | 北海道、本州中部及び北部、国外ではネパール、中国、ボルネオ、台湾、アラスカ、カナダ西部(本属のもう一種であるヒマラヤナンジャモンジャゴケはネパール、中国、アリューシャン列島に分布し、国内には分布しない) | |||
絶滅危惧(環境省) | 絶滅危惧I類(CR+EN) | 絶滅危惧(IUCN) | ― |