第28回日本医学会総会 医学教育史展 ロゴ「わかろう医学つくろう健康 EXPO2011」歴史でみる・日本の医師のつくり方〜日本における近代医学教育の夜明けから現代まで〜
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展示内容
関東大震災、第二次世界大戦で軍医、医療要員はめざましい活躍をしたが、そのために医学教育制度が安易に変更された事情を語る。
関東大震災では医科大学では即戦力となる臨床能力の教育が劣ることが指摘され、医科大学以上に統一しようとしていた医学教育の方針を変えて、再び、基礎教育を省いた医学専門学校が新設され、医師の大量速成教育が再開された。とくに第二次大戦中に軍医速成と国内の医師不足を補うために既設の医科大学に附属医専が置かれ、各府県に医学専門学校が新設され、医師の質の低下が助長された。


 
陸軍による関東大震災の写真(上野・京橋)

関東大震災での
陸軍軍医学校の
救済活動
------[所蔵先:陸上自衛隊衛生学校医学情報史料室(彰古館)]------
みどころ
四十年式包帯嚢
日露戦争後の明治40(1907)年に装備品の大改正が実施された際に、制式となった包帯嚢。主な内容品は巻軸包帯が主で、 そのため赤十字徽章は包帯をイメージした楕円形の白地に配される。 その他、通信紙、ゴム絆創膏、止血帯、ガーゼ、メンタ酒などが同梱される。
現場治療薬用として関東大震災等の非常時に重要な役割を果たした。

[所蔵先:陸上自衛隊衛生学校
医学情報史料室(彰古館)]
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