飛べ!100年の夢 日本の航空・宇宙100年記念 空と宇宙展 国立科学博物館
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1970年代〜現代
1960年代からの日本の宇宙開発
「復興期 空白の時代を経て」 1950年代〜1960年代
戦後、復興を果たした日本の科学技術の成果である国産航空機開発のドラマを紹介します。
1945年8月15日、敗戦を迎えた日本はGHQの占領下に入り、航空禁止令が布告され、あらゆる航空研究が禁止されました。世界最高峰を誇った日本の航空技術は、GHQ主導のもと、一切が排除されました。しかし日本製の飛行機を作り、飛ばす、ということは航空関係者の悲願でした。
1957年に日本企業による飛行機の運航や製造の禁止が全面解除となり、さらには同年発足した(財)輸送機設計研究協会(輸研)が東京大学内に設立され、専務理事には航研機の設計を手がけた木村秀政氏が就任しました。 輸研には、新三菱の堀越二郎氏、川崎重工業の土井武夫氏など戦前に航空機設計を手がけた実力者が集まり、 中型輸送機の開発がなされました。そして1962年に日本初の国産旅客機となる「YS-11」が初飛行し、戦後日本の 航空開発の夜明けとなりました。YS-11は、「平和な時代の旅客機」として、時代を象徴する意義がありました。

YS-11
YS-11

クローズアップ 「戦後初の国産旅客機YS-11」 」
YS-11の開発に焦点を当てた展示を行います。
[主な展示物]
○YS-11基本形態検討用風洞模型(実物)
○YS-11風洞模型(実物)
○YS-11標準ピトー管(実物、試作1号機の機首に取り付けられたもの)
○YS-11曳航静圧管装置(実物、トレーリング・コーン)
○離着陸測定装置(実物、ビンテン・テイクオフ・カメラ)
○YS-11量産1号機航空日誌(実物)
○YS-11量産1号機フライトログ(実物)
○YS-11翼構成材(実物)
○YS-11タイヤ(実物)