太陽が頭の上からジリジリ照らして暑い夏、あっという間に日が暮れてしまう寒い冬、どうして季節があるのでしょう、どうして1年のあいだでこんなに違うのでしょう? 答えは実は今の問いの中にかくれています。そうです、太陽の照りかたの違いです。
みなさん、地球儀を思い浮かべてみて下さい。地球をとりつけてある軸はまっすぐではなくて傾いていたことと思います。地球は太陽のまわりをまわっているわけですが、地球の自転軸はその軌道に対して約23°.4、地球儀のように傾いているのです。下の図を見て下さい。北極が太陽の方を向いているときが北半球の夏です。太陽は頭の真上近くから照らし、昼間も長くなります。逆に南極が太陽の方を向いているときは北半球の冬になるわけです。南半球では北半球と季節が反対になります。つまり、北半球が夏のとき南半球は冬、北半球が冬のとき南半球は夏になります。
このように、季節の変化は地球の自転軸が傾いて太陽のまわりをまわっているためにおこります。地球と太陽のあいだの距離が変わるからではありません。太陽高度の違いによる変化に比べると、太陽との距離が変わることによるエネルギー量の変化はほんのわずかで、季節を決める要因にはなりません。
地球の公転と季節
▲ページ先頭に戻る
Copyright (c) 1998-2008 National Museum of Nature and Science. All rights reserved.