本当です。明るさが変わる星のことを変光星とよんでおり、今までに3万個以上の変光星が発見されています。これらの変光星をくわしく調べると、変光の原因を知ることができます。また逆に変光星を調べることで、星についてのいろいろなことが分かります。
1596年歴史上初めて発見された変光星はくじら座オミクロン星で、ミラ(ラテン語で「びっくり」の意味)と名づけられました。ミラは約330日の周期で約3等から9等の間を変光しています。これは、星自身が膨張したり収縮したりして明るさを変えるためで、脈動変光星とよばれます。下の図にその変光のようす(光度曲線といいます)とそのときの星の大きさを示しています(じつは、いちばん明るい時は星の大きさがいちばん小さく、図では色であらわしていますが、表面温度がいちばん高いときです)。脈動変光星にもいろいろあり、ミラのように長い周期のものをミラ型変光星とよびます。
また、二つの星がお互いのまわりを回りあっている星、連星で、私たちから見たときに、片方の星がもう片方の星の前を横切って隠すために、明るさが変わるものがあります。このような変光星を食変光星とよびます。食変光星の代表にはペルセウス座ベータ星、アルゴル(アラビア語で「悪魔」の意味)があります。アルゴルは周期2日20時間49分の周期で2.2等から3.4等の間を変光します。その光度曲線と食のようすを下に示します。アルゴルは1782年、当時17才の少年だったイギリスのグッドリックにより、歴史上2番目に発見された変光星です。
変光星にはその他に、星全体が爆発するもの、星の表面で爆発が起こるもの、また星の周りでのさまざまな現象によって明るさが変わるもの、などいろいろな種類があります。星全体の爆発(超新星とよばれ、星の一生の最後に起こります)については、
ここ
を参照してください。
ミラの光度曲線
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アルゴルの光度曲線
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