Didymoは海外でどんな問題を引き起こしているのか?

2. Didymoは海外でどんな問題を引き起こしているのか?

 

Didymoは、異常増殖すると、川の石面を覆いつくします。 そうなると、他の微小藻類や水草は、光が届かず棲息できなくなりますし、石の間に住む動物も住みかを失います。
 現在の一番大きな問題を引き起こしているのはニュージーランドで、2004年に進入し、現在急激に棲息範囲を広げています。
政府が必死に拡大を食い止めるために、釣り人などに棲息範囲を広げないための注意を呼びかけています
従来、南半球では棲息していなかったため、完全な移入種と考えられます。
オーストラリア政府も現在、ニュージーランドからの進入を食い止めるための検疫に力を入れており、ボートなどの釣り用具のチェックを強めています、
北アメリカは、高緯度地域は元々棲息しましていましたが、棲息範囲が広がっており、アメリカ環境保護局(EPA)が監視をしています。
 Didymoは、本来は北半球の高緯度地域のみに生息する、冷水性で貧栄養性(きれいな水に棲息する)の種類ですが、 最近ではやや富栄養化(栄養分の多い汚れた水)した水域にも棲息します。
Didymoの問題は現在進行形で、その影響についてはよく分かっておらず、今後の拡大も予断を許しません。

アメリカ・ワイオミング州で確認されたDidymo

アメリカ・ワイオミング州で確認されたDidymo:Sarah Rushforth撮影、Sarah A. Spaulding提供

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