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マリモのくらし
-世界のマリモ湖沼-

世界のマリモ
マリモはシオグサ科の一種で、学名をクラドフォラ・サウテリ(あるいはクラドフォラ・エガグロピラ)といいます――およそ百年前に阿寒湖でマリモが発見されてから、ずっとこういわれ続けてきました。しかし研究の結果、マリモはこれまでまったく知られていないグループ(新科・新属)の生物であることが分かりました。

チュウルイ湖のマリモ
チュウルイ湾(阿寒湖)の大型球状体
ミーヴァトン湖遠景 チュウルイ湾の風景 オイツ湖遠景
ミーヴァトン湖遠景 チュウルイ湾の風景 オイツ湖遠景

マリモ系統図
従来まで、マリモにはたくさんの品種や変種があるといわれてきましたが、DNAを使った新しい研究手法によって、日本のマリモ類は主に湖にすむマリモと河川にも分布するタテヤママリモの2種類からなることが分かりました。さらにマリモは、これまで信じられていたミドリゲ目の一員ではなく、まったく異なる独自のグループを形成してることも明らかになっています。

マリモおよび近縁種のDNA系統樹

マリモおよび近縁種のDNA系統樹

マリモ産地地図
マリモは北半球の高緯度地方に分布しており、日本を中心とする東アジアとバルト海周辺の北ヨーロッパが主要な産地になっています。最近の研究で、この二つの地域のマリモは同一種であることが確かめられました。北アメリカでもマリモによく似た藻類が知られていますが、同じ種類かどうか、まだ調べられていません。こぶし大以上の球状マリモの生育が確認されているのは、阿寒湖(日本)のほか、ミーヴァトン湖(アイスランド)とオイツ湖(エストニア)だけに限られます。

マリモおよび関連種の世界的分布

マリモ分布図


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