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藻類の多様性
大小さまざまな藻類
藻類は主に水中で光合成を行っている生物です。ジャイアントケルプのような数十mにもなる巨大なものから、1µm(1mmの千分の一)の普通の光学顕微鏡では点にしか見えないようなサイズのものまでサイズもまちまちです。
写真: [大きな藻類] 1 & 2. Macrocystis カリフォルニア州モントレー
3. Nereocystis カリフォルニア州メンダシーノ
4. ナガコンブ 北海道釧路市
(撮影/提供 植物研究部 北山太樹)
写真: [小さな藻類] Stephanodiscus minutulus
色による藻類の分類
藻類にとって色はとても重要な仲間分け(分類)のポイントです。そのため、紅藻・藍藻・緑藻・褐藻・黄金色藻など色がついた名前が多く見られます。
写真: [色による分類] 1. 紅藻(ヒメユカリ) 2. 緑色藻類(リボンアオサ) 3. 褐藻(タバコグサ)
4. 藍藻(アファニゾメノン フロスアクアエ) 5. 緑色藻類(ミカヅキモ) 6. 黄金色藻(シヌラ)]
(写真1, 2, 3提供 植物研究部 北山太樹)
この中で、藍藻だけは、核を持たない(厳密には核膜がない)バクテリアの仲間(原核生物)のため、他の藻類(核を持つ真核藻類)とは大きく異なります。真核藻類も遺伝子を使った最新の研究では、まとまったグループでは無く、様々なものの寄せ集めであることが分かってきました。現在では藻類は、光合成を行っている生物のから、陸上植物(花の咲く種子植物、シダ植物、コケ植物)を除いた物と考えられています。