
研究室コラム・更新履歴
- 日本原子力研究開発機構での岩石分析

- 日本原子力研究開発機構の試験研究用等原子炉設備(JRR-3)に設置されている即発ガンマ線分析装置
私は2〜3ヶ月に1度の頻度で茨城県那珂郡東海村にある日本原子力研究開発機構へ行き、岩石の化学分析を行っています。日本原子力研究開発機構には世界に数台しか存在しない即発ガンマ線分析装置があり、この装置を用いて岩石中に微量しか含まれていないホウ素(化学式:B)の量を分析しているのです。地球においてホウ素は海洋底に最も多量に含まれ、これが日本海溝などから深さ100kmを超える地球深部へ沈み込んだ後、マグマ中に融け込んで上昇し、火山噴火というかたちで少量が地表へ戻って来ます。私はこのホウ素をトレーサー(追跡子)として地球深部での物質循環の量を明らかにしたいと考えています。
(理学研究部:佐野貴司)