ミャンマーの地形は、中央低地を起伏に富んだ高地が取り囲むかたちとなっています(図 1)。最高点は最北端のカカボ・ラジ山(5881 m)です。ここから南南西に向かって、インドやパキスタンとの国境沿いにパトカイ山脈、ナガ山地、アラカン山脈が列をなしています。山地は南東部の中国の国境沿いにも存在し、平均高度900 mのシャン高原へ続いています。沿岸の低地や島々は、アラカン山脈の西にあるベンガル湾と沿いとアンダマン海沿いのタニンダーリ地域に存在します。
図 1.ミャンマーの地形(グーグル・アースより)
中央低地は、厚さ15 kmにまでおよぶ浅海性または河川氾濫性の堆積物に覆われています。ここを上昇してきたマグマが貫き、成層火山、火砕丘、突岩の地形が見られます。南側のはポパ山(図 2)、北側のモンユワ火山群などです。
図 2.中央低地に存在するポパ山。左側が成層火山。右側に突岩が確認できる。