[[[[ 弥生時代の枠組み変化による日本人起源仮説への影響の検討 ]]]]
弥生開始期が遡って、弥生中期までの期間が300年から600年、800年に伸
びた場合、
土着系と渡来系の人口比逆転に要する渡来系集団の人口増加率は赤字で示
した数値になる
**** 「更新世から縄文・弥生期にかけての日本人の変遷に関する総合的研究」研究班 ****
2008年4月9日更新
■ 弥生時代の枠組み変化による日本人起源仮説への影響の検討 (中橋、飯塚)
最近、弥生時代の開始期が従来考えられていたよりも500年も遡るかもしれない、という新しい年代測定結果が報告された。もし、そうであれば、当時の北部九州人の形態が縄文人的なものから渡来系弥生人的なものへと変化した事実を、これまでのように渡来民の人口増加率を高く見積もらなくても無理なく説明できるのではないか、と考えられる。
そこで、この仮説を計算機シミュレーション的に検討した結果、やはりその可能性は十分にある、つまり、より自然な低い人口増加率でも十分に集団の形態変化が起こりえた、ということを明らかにした
(中橋, 2005, 2006)。
また、弥生時代前期~中期の人口増加を、発掘住居数を用いて解析する数理的方法も検討した。
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