巡回ミュージアム

過去の巡回情報(平成28年度の開催情報)
平成28年度文部科学省委託事業「博物館ネットワークによる未来へのレガシー継承・発信事業」

「巡回展示とプログラムを通じた地域資源の連携・活用促進事業」成果報告書(PDF:3.31MB

古生代の大量絶滅と回復―進化の影と光―

※国立科学博物館・コラボミュージアムin盛岡として実施

実施期間 平成28年6月7日(火)〜8月21日(日)(76日間)
場所 岩手県立博物館
期間来場者数

10,077名

生命史上最大といわれる古生代ペルム紀末に生じた大量絶滅事件を中心に、古生代の各時代に絶滅した生物とその後繁栄した生物について、400点を超える標本を用いてその背景を交えて紹介する展覧会を開催した。また、現在絶滅の危機にひんしている生物たちもあわせて紹介し、現在の身のまわりの環境について考える機会を提供した。

また、イベントとして岩手県内の大量絶滅地層の研究者による特別講演会や展示解説会を実施したほか、教員のための博物館の日を北東北地方で初めて開催した。

■ ハンズオンコーナー ■ 講演会の様子
進化の影と光―古生代の大量絶滅と回復― 岩泉会場

※国立科学博物館・コラボミュージアムin盛岡として実施

実施期間 平成28年8月27日(土)〜9月11日(日)
会場 岩泉町民会館
期間来場者数 204名

岩泉町においては、日本で初めて発見された恐竜化石である、「モシリュウ」の展示を付け加えた。

また会期中に岩泉町は、台風10号による自然災害を受けた。会場である岩泉町民会館は被災者の避難所となり、一般の出入りができる状況ではなく、結果として会期中に展示を開くことができたのは5日間程度であった。そのため予定していたイベントはすべて実施することができなかった。

■ 日本初の恐竜化石「モシリュウ」 ■ 被災後、避難されていた方々に向けて一時的に展示室を開放した
進化の影と光―古生代の大量絶滅と回復― 大船渡会場
実施期間 平成28年9月16日(金)〜12月4日(日)(74日間)
会場 大船渡市立博物館
期間来場者数 2,361名

大船渡市立博物館では、展示に2片の四放サンゴ化石を追加した。これは、同一採集者による同一個体の標本であったものが2つに割れたもので、同博物館と陸前高田市立博物館がそれぞれ別々に保管していたものであるが、今回の展示にあわせ「再会」とタイトルを付し特別に展示した。

また気仙地区理科教育研究会研修会を実施し「教員のための博物館の日」の内容説明、巡回ミュージアムの展示解説等を行った。

また一般向けイベントとして国立科学博物館サイエンスコミュニケータ養成実践講座(SC講座)修了生等による「恐竜3Dぬりえ」を実施した。

■ 展示の様子 ■ 恐竜3Dぬりえ
進化の影と光―古生代の大量絶滅と回復― 久慈会場
実施期間 平成28年12月9日(金)〜平成29年2月26日(日)(78日間)
会場 久慈琥珀博物館
期間来場者数 1,772名

久慈琥珀博物館では、久慈で発見された恐竜及び翼竜化石を恐竜展示コーナーに追加展示した。

また期間中にはイベントとして、岩手県立博物館の望月学芸員による「大量絶滅に関するお話及び展示解説」や国立科学博物館SC講座修了生等による「恐竜3Dぬりえ」を実施した。

また、三陸ジオパーク推進協議会と共催で「化石レプリカ作り研修」を実施し、博物館職員や三陸ジオパーク推進協議会職員等に対して、化石レプリカ作りの技術研修、巡回ミュージアムの展示を活用した県内の地域資源について解説や参加施設相互の情報交換等を行った。

■ 大量絶滅に関するお話及び展示解説 ■ 化石レプリカ作り研修