地学研究部

変成岩と超塩基性岩ノジュール

 日本列島の広域変成帯は、詳細な研究がなされていることから国際的によく知られています。 とくに付加体の形成とともに、海洋プレートの沈み込み現象に関連して注目される高圧型変成岩類は多数登録保管されています。 たとえば、元室長の橋本光男元茨城大学教授が研究した三郡変成帯の結晶片岩、兼平慶一郎元千葉大学教授が採集した三波川変成帯の石英片岩、四国および関東山地の三波川変成帯の結晶片岩、杉崎隆一元名古屋大学教授や成蹊高校の内田信夫教諭らが採集した緑色岩類などがあります。 超塩基性ノジュールはマントル物質ですが、秋田県一の目潟産などのほかに、ハワイの火山岩中から当館職員が採集したものを多数ふくみます。 これらについては、『岩石標本カタログ』 (1), (2), (4), (5), (7), (10) として公表されています。 『岩石標本カタログ』(国立科学博物館 発行)は分館図書室でご覧いただけます。

かんらん岩の偏光顕微鏡写真
かんらん岩の偏光顕微鏡写真