動物研究部

カメムシ類

 動物研究部にはあらゆる動物群の専門家がそろっているわけではありません。 そして、コレクションの充実度もその有無に大きく左右されます。 専門家の着任によって、この20年間に標本の数を急速に増やしたもののひとつがカメムシ類のコレクションです。 現在すでに10万点を超える標本があり、毎年数百から数千点ずつ増え続けています。 タイプ標本も確実に増加し、今では300点近くになっています。 全体の65%が日本産、残りの大部分は東南アジア産のカメムシで、最近は文部省科学研究費補助金による海外学術調査で非常に多くの標本が得られています。 日本のカメムシにはいわゆる南方系のものが多いので、その研究にはこれら東南アジアのカメムシの標本が大いに役立ちます。

アカスジキンカメムシ
アカスジキンカメムシ