2011-12-26
旧石器時代のアジアでの「現代人的行動」の出現に関する国際シンポジウムが開催されました!
旧石器時代のアジアでの「現代人的行動」の出現に関する国際シンポジウムが開催されました!
人類化石と遺伝学の証拠から、私たちホモ・サピエンス(新人)がおよそ20万年前のアフリカで進化し、やがて世界中へ広がっていったことが分かっています。それでは私たち現代人がもつ高い創造性、未来を予測し綿密に計画する力、そして、さらに複雑な言語を操る力などの“現代人的”な行動能力は、いつ、どこで、どのように進化してきたのでしょうか? そもそも初期のサピエンス集団はいつ、どのようにアジアへやって来て、彼らはこの土地でどんな活動をしていたのでしょうか?
2011年11月26日〜12月1日の6日間にわたって、Dual Symposia(2つのシンポジウム)が国立科学博物館(上野本館)で行われました。このシンポジウムでは、「アジア旧石器協会の日本大会」(APAシンポジウム)と合わせて、特別シンポジウム「旧石器時代のアジアにおける現代人的行動の出現と多様性」(MHBシンポジウム)が開催されました。国立科学博物館と日本旧石器学会が共同主催で開催したこのイベントには、海外17ヶ国60名を含む、総勢187名の研究者が参加して、連日活発な議論が繰り広げられました。
(APAはAsia Palaeolithic Associationの略称です。MHBシンポジウムについては次のページで詳しく紹介します。)
今回のホットニュースでは、このシンポジウムでの熱い議論と、アジア地域における人類進化学の最先端研究の動向についてご紹介したいと思います。
<Dual Symposiaプログラム>
11/26(土) 登録、一般講演会(日本語通訳付き)、歓迎レセプション
11/27(日) APAシンポジウム
11/28(月) 野外巡検(沼津市)
11/29(火) MHBシンポジウム1
11/30(水) MHBシンポジウム2、日本食の会
12/ 1(木) MHBシンポジウム3、お別れレセプション
Dual Symposiaへ資金助成を下さった、日本学術振興会と日本万国博覧会記念機構に感謝申し上げます。