2016-01-21

新たに入手した、スメタナ・コレクション(コウチュウ目ハネカクシ科)

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※この記事は以下のページで構成されています。ご覧ください。
スメタナ・コレクションとは何か?
入手の経緯
スメタナ・コレクションの概要と重要性
今後のコレクション運営

スメタナ・コレクションの概要と重要性

写真[左]:スメタナ・コレクション中のPhilonthus taiwanensis(台湾産)の配列、[右]:スメタナ・コレクション中のDeinopteroloma egregium(ネパール産)のホロタイプ標本(中央の個体)


 スメタナ・コレクションには、36,845点のハネカクシ乾燥標本が含まれています。そのほとんどがヨーロッパ、ヒマラヤ地域およびアジア産(写真[左])で、一部、新北区(=カナダ+アメリカ)産が含まれます。含まれる全種数は2,680種で、種を担保する分類学上重要なホロタイプ標本(写真[右])の数は515点、パラタイプ数(アロタイプを含む)は1,192種の10,993点です。
 当コレクションは、スメタナ博士の長年にわたるハネカクシ研究の結晶であり、世界的にも最も重要なハネカクシコレクションの一つであることに間違いありません。特に博士自らがヒマラヤや中国の奥地を旅行して採集し、自らの手で命名発表した多数のハネカクシの新種タイプ標本は、アジアのハネカクシを研究する上で、なくてはならない貴重な標本群です。当館の甲虫コレクションは、分類学的研究のために、世界中の研究者に利用されています。スメタナ・コレクションが当館に収蔵されることにより、その重要性はさらに高まり、当コレクションを基盤として、東アジアのハネカクシ研究は一層活発に、より効率的に進むと期待されます。

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