当館と九州大学は2010年度(平成22年度)から連携協力して九州大学大学院地球社会統合科学府(比較社会文化学府)の大学院生に対して研究指導を行っています。
当館には大学や他の研究期間には見られない膨大な標本コレクションがあります。このコレクションの活用をはじめとして、博物館の特徴を活かした研究を希望する学生は、国立科学博物館の研究者の指導を受けられるようになりました。
現在、指導を担当している当館の研究者は以下3名です。
●土壌昆虫学・昆虫インベントリー学 [野村 周平 客員教授]
私の研究対象は、主に森林や草原の土壌中に生息する微小甲虫であるアリヅカムシ類(コウチュウ目ハネカクシ科)です。生態系の中におけるアリヅカムシ類の生態、多様性を研究し、そのインベントリー(種目録)作成とその活用に取り組んでいます。
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●鳥類系統地理学 [西海 功 客員教授]
鳥類の繁殖生態や種分化に関する研究をおこなってきました。近年、日本の鳥類のDNAバーコード登録と登録配列の集団間の比較研究に取り組んでいます。特に日本で分化した種が大陸へ進出した例が何種あるのかを探っています。
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●昆虫学 [井手 竜也 客員准教授]
ハチ類やゴール形成昆虫類を対象に、その分類や生態、系統について研究しています。また、DNAバーコーディング手法を活用した生物同定に関する研究も行っています。
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