器械観測に基づく地震学は、日本において明治期に世界に先駆けて始まり、その後世界でのこの分野の発展に大きな影響を与えました。当資料は、日本の地震学の発展を示す黎明期以来の地震計数十点、ならびに濃尾地震、関東大震災など明治期以降の震災写真の原版および印画約4,000点などから成ります。当資料は、東京大学理学部をはじめ地震研究所、気象庁などから移されたものです。これには地震学会を創設したジョン=ミルンの地震計(重要文化財)をはじめ、大森式地震計、関東地震を記録した今村式地震計等を含んでいます。なお、地震・火山写真については、関東震災や濃尾地震をはじめとして主なものを
国立科学博物館地震資料室のサイトで公開しています。